結べぬ組み紐屋

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結びの意味、文化性を解さぬ組み紐屋が、
目先の利益を得るために孫子の飯の種を食いつぶす形で
日本人の結び、美意識を鈍麻、損ねの愚。
金具(カン)付けの羽織紐、大きなぼんぼり房、三分紐等の他、
上の結びもその典型で。

なにのための紐なのか。
羽織の脱ぎ着、結び解きの所作に繋がらない引っ掛け専用結び。
パッと見、変わってる、珍しいというのがお洒落というものではない。
箸を一本ずつ右手左手に持って食べるのが新鮮!工夫!
などならないのと同じく。
合理、論理に基づく用の美、踏まえあってこそ。

この結びのナンセンスさを解さず、さもお洒落なもの、
特別なもののように並べ売る売り屋も同じく。
日本人の結び、美意識を損ね、結果組み紐が売れないような
状況をつくってきた張本人で。

これは、組み紐に限らず、織の世界も同様で。
帯を結べぬ織屋による結びのスポイル。
機能性の低い織にも繋がり。
角帯とは言えぬ帯の氾濫、和装レベルの低下にも繋がり。

今あらためて、結びの装飾性・文化性、結び所作の
芸術性・奏で性を取り戻していくこと、実践・提示していくこと
が重要に思い。

 

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