袴を着けて芸道をする意味は

基本と応用、基本が大切。
和の食:箸使い、和の衣:帯紐結び。
こうした衣食住の基本を踏まえずに、和とはなにかを考えぬままの武道、伝統芸能等の芸道では深い求道は困難。

袴は和の衣の基本にあらず、応用であり。
基本は長着+帯。
長着においても丹前・浴衣、そして角帯・兵児帯以前に細紐2巻き。
この基本初歩を通じて、和の衣:和装と洋装との相違を知ることが出来る。
そうした学び方こそが重要。

モノはシンプル。棒二本の箸にしても、帯紐にしても。
(帯紐に関しては、織り・組みの基本踏まえはありつつも、高価でなければならないというものではなく)
誰でも持てるようなシンプルな道具を用い、人にスキルを求めることにより皆が文化的に暮らしていくことが可能、国民総体の豊かさを高めていく方向性、メソッド。

衣食住の基本を、合理を踏まえて学び体得してこそ、応用、“道”が可能となる。
和装、きものは結んで着る服。
帯紐結び、合理結び、折り紙的幾何結びを解さずして、応用たる袴着けは出来ず。
芸道コスプレ、作業着的な着方となる。
それは、高段位者でも、称号者でも、連盟役員等でも同様。

今あらためて、基本からの見詰め直し、和の基本を踏まえた身繕い、求道が重要に思い。

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